なんとか松の内に済まそうと、次男・三男を連れてリベンジ初詣へ。
ちょうど獅子舞の日だったようで、何とか見やすいポジションへと、大門の階段を上った次男。
階段っていってもほんの数段だけど段差ギリギリ最前列だから、落ちたら怖い足の位置。
三男も人波に流されないように気にしながら、足を踏み外しても受けとめられるよう次男の一段下に陣取る私。
次男の隣には80代と思われるおばあちゃんが、同じように獅子舞を見ていて。
一昨年亡くなった自分のばあちゃんを思い出し、落ちたらそれこそ一大事!と、息子と並ぶその足が段差からはみ出しすぎないように見ていた。
そしたら、そのおばあちゃんの方から
「階段だから落ちないように気をつけてね。」
って次男に声をかけてくれた。
「余計なお世話でごめんね。でも私もケガしたことあるから、心配なのよ。」って。
それをきっかけに少しお喋りした。
別れ際、
「これも何かのご縁よね」
と言って手を差し出してくれた。
握ったその手はとても力強くてスベスベで、びっくりするくらいに温かくて。
固い印象の「握手」ではなく、ひらがなで表現したい「あくしゅ」には、温かいちからがあった。
どこの誰とも知らないし、きっともう会えることはないだろうけど、すごく豊かな数分間を貰った。
実は階段を上ろうとする時にもカワイイおばちゃん2人と出会っていて。
進もうとする息子2人の行く手を阻む2人のおばちゃん。
2対2だからすれ違うの失敗してるのかと思ったけど、それにしてもオロオロが長い。
もしかして息子たちの知り合い?・・・いや、違いそうだ。息子たちも困った様子。
なに?どした?
「獅子舞の近くに行くと打ち出の小槌でお払いしてくれて、お菓子もらえるよ。行っておいで!」
やっと足止めできた見知らぬ兄弟に嬉しそうに話しかけ、自分たちがもらったお菓子を手に握らせてくれた。
こんな人ごみの中、子供は他にも沢山いたはずなのに息子たちを選んで、ちゃんと兄弟だってわかって2人に話しかけてくれた。
(だっておばちゃん達は獅子舞がいる方とは逆から来たし、息子たちは兄弟でも顔は似ていない)
たわいもないことかもしれないけど、新年早々、良いことあった。
今日出会えたおばちゃん・おばあちゃんにとっても、良き1年でありますように。
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